ドイツ:腸管出血性大腸菌による感染症の発生
ニュース等でも取り上げられていますが、ドイツにおいて腸管出血性大腸菌による感染症が発生しています。
外務省海外安全ホームページにも載っていますが、
5月第2週以降,北ドイツを中心に「腸管出血性大腸菌(EHEC)感染症」及び腸管出血性大腸菌に由
来する「溶血性尿毒症症侯群(HUS)」の感染患者が急増しており,死亡事例も発生しています。
北ドイツ各州の保健局の発表によれば,都市別の主な感染事例・症状
等は次のとおりです。
(1)各州における腸管出血性大腸菌感染等に関する報告事例(5月24日
現在)
・ハンブルク市:42件(HUSへの感染及び感染が疑われる入院者数)
・シュレスヴィヒ・ホルスタイン州:213件
・ニーダーザクセン州:96件
(2)主な症状
・潜伏期間は2~10日。(平均は3~4日)
・主な症状は血の混ざった下痢・嘔吐・腹部痙攣。まれに発熱することもある。
・重症化した場合,腎臓障害や生命にかかわることもある。
・通常は幼い子どもや高齢者が感染することが多いが,今回は成人,特に
女性の感染者が多い。
感染源については,ロベルト・コッホ研究所において調査中です。病原体
の菌種は大腸菌O-104とみられています。
2.ドイツに渡航を予定されてる方及び滞在中の方は,一般的な大腸菌感
染症の予防として次の点に留意ください。
(1)手洗いの励行。特に食前には必ず手洗いを行う。
(2)当面の間,食事の際は、野菜類を含めて生食を避け、なるべく中心温
度70℃以上で2分間以上加熱されたものを摂取する。
(3)調理を行う場合には,手や調理器具を流水で十分に洗うなど,衛生面
に配慮する。
今のところドイツの一部地域のようですが、海外へ行かれる場合はご注意ください。